ストラブカップリングとは
管の端部にネジ切り加工を施されていない配管を、より簡単・確実にジョイントできるように開発された圧力配管用の継手がこのストラブカップリングです。
こんなときに活躍します!
人的コストや作業時間の低減
抜け防止のために必要な配管のネジ切りやリング溶接等の加工を必要としません。
ストラブカップリングはボルトを締め付けるだけで、ゴムを管に圧着させるのと同時に脱管防止のための溝付けを行えます。よって通常の配管端部の抜け止め加工(ネジ切りやリング溶接)の必要が無くなり、かつ施工時間も大幅に短縮できるので、トータルコストを削減することができます。
コンパクト設計
側溝やピット内では作業スペースが狭いため、通常の工法による配管が困難です。しかし、ストラブカップリングは軽量かつコンパクトなので、容易に施工が可能です。
配管の改修
既設配管の腐食による漏洩を修繕する場合は劣化部分を切除し、新規の配管を接続する必要があります。
フランジや溶接継手の場合、現地で火気が使用できない状況では施工できないケースが多々あります。また、作業スペースが十分でない場合でも、ストラブカップリングなら問題ありません。
管の切断にセーバーソーやパイプカッターを使用した際に切断面が斜めになったり、また新規の配管が多少短い場合もストラブ型であれば対応可能です。(腐食箇所の改修手順)
応用例として通常であれば交換が困難なバルブについても、同様の作業手順にて改修可能です。
施工誤差の吸収
実際のビルやマンション等の機械室内の配管工事では、管の芯がズレてしまったり長さが足らなかったりと施工時に、さまざまな問題が生じます。この場合でも、ストラブカップリングなら、容易に解決できます。
- 製品の許容管端隙間の範囲内であれば配管長の不足分を吸収することが可能です。
- 管の芯ズレは、継手と配管の傾きが片側2°以内であることを限度に吸収可能です。
- 配管を曲げて施工せざるを得ない場合でも、1箇所4°以内であることを限度に吸収可能です。
例えばこんなところに…
異種管の接続
鋼管と硬質塩化ビニル管、ステンレス鋼管と硬質塩化ビニル管などの組み合わせで、同じサイズの配管であれば
異種管の接続が可能です。
注:製品・口径により接続可能な組み合わせが違います。詳しくは各製品カタログの適用配管をご覧いただくか、
弊社までお問い合わせください。
構造的な特徴とは
独自の脱管防止構造
本体の両脇に装着されている「グリップリング」と言う機能部品が、ボルトを締め付けることで配管の表面にガッチリ食いつきます。これによって加圧時の配管の抜けに対して高水準の耐脱管性能を実現しています。
シールゴムの長寿命
ゴムのシール部分をリップ構造にすることで、ゴムの劣化(圧縮永久歪み)が進行しても、シール性能が低下しにくい構造になっております。本製品のシールゴムはスリーブ状になっていることから流体がボディに接触したり、裏側にまわり漏洩する心配がありません。
軽量・コンパクト設計
側溝やピット内では作業スペースが狭いため、通常の工法による配管が困難です。しかし、ストラブカップリングは軽量かつコンパクトなので、容易に施工可能です。
優れた耐震性能
「グリップリング」は皿ばねの弾性構造の応用から発明された部品であるため、高い振動吸収性を保有します。これにより地震等の外力による配管の曲がりを吸収できます。