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ストラブカップリングの耐用年数について

配管の継手の耐用年数は様々な劣化因子や使用状況により異なるため、明確に定められておりません。しかし、継手に使用されている材質や試験により、期待される寿命を推定したいと思います。
ステンレス材と耐用年数
ストラブカップリングは、主にステンレス材を使用しております。一般鋼材と比べて高い耐久性が期待されます。
定義と成分
ステンレス鋼は、鉄(Fe)を主成分とし、クロムを10.5%以上含む合金鋼で、炭素含有量は1.2%以下と定義されています。
多くの場合、ニッケル(Ni)も添加され、代表的なSUS304ではクロム約18%、ニッケル約8%の組成です。
耐食性の仕組み
ステンレスが錆びにくい理由は、表面に形成される不導体被膜になります。クロムが酸素と結合してナノメートル級の酸化膜を自動的に作り、内部の鉄を酸化から守ります。この被膜は傷ついても自己修復するため、長期間にわたり耐食性を維持できます。
配管で見る推定寿命
一般的に言われている配管の寿命は、配管用炭素鋼鋼管が20年~50年、一般配管用ステンレス鋼管が40年~100年と言われております。
ストラブカップリングの構成材料はステンレスで構成されているため、鋼材の寿命は配管と同程度と推定できます。
ゴムスリーブが決める期待耐用年数
次にゴムスリーブの期待耐用年数ですが、実体による促進劣化試験(アレニウス反応速度式)により評価します。
アレニウス反応速度式は、材料が温度が高いほど早く劣化するという性質を数学的に示したもので、この特性を利用することで、通常使用温度で10年かかる劣化が高温で短時間に再現できます。
この試験結果から、ストラブカップリングのゴムスリーブは、80℃の温水で40年分に相当すると推定されました。
※ただし、ここで得られる推定寿命は、熱劣化による影響のみであり、残留塩素の影響やその他の劣化要因を見込んでおりません。
→詳しくは試験データ(ストラブ・グリップGタイプ)をご参照下さい。
アレニウス反応速度式を用いた促進劣化試験は、電子部品・半導体デバイス・高分子材料(ゴム・プラスチック)、接着剤、食品、幅広い分野で寿命推定手法として利用されています。
施工から現在の状況
構成材料より、40年以上の寿命が期待されますが、実際はどのようになっているのでしょうか?
以下の記事(施工から●●年、カップリングの今!)で、施工当時から現在の状況を追跡しましたので、ご覧ください。

